お役立ち情報 デジタルで実現!クリニックの効率化
「待合室の“3密”を避けたい」
コロナ禍の通院控えに対応するWeb問診とは?
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う“通院控え”に痛手を受けるクリニックが増えています。既往症がある方の感染には重症化のリスクが高いことや、人気のクリニックは待合室が「密」になりやすいことを考えると患者さまの気持ちもわかります。そこで注目したい、事前にPCやスマホでクリニックに問診票を送ることで待合室の「3密」の緩和を防ぐ、新しいカタチの問診とは?
待合室の混雑緩和をサポートするWeb問診とは?
新型コロナウイルスが流行し始めた2020年3月ごろから、患者さまの通院控えが進んでいます。6月に行われたWebアンケート(20~70 代の患者さま5000名)によると、それまで週1回以上の通院をしていた患者さまの約半数にあたる49.4%の方が「なるべく通院は控えたい」と答えており、医療機関を対象にした統計でも、約78%のドクターが再診以降の外来患者が減少したと感じているという結果が出ています。
しかし、この状態が続けば患者さまにとって症状の悪化など「受診しないこと」によるデメリットは少なくありません。もちろんクリニックの経営にも支障が出ます。そこでご紹介したいのが「Web問診」です。これは患者さまにPC、タブレット、スマートフォンを使ってクリニックのホームページや予約専用ページなどにアクセスしていただき、事前に問診票に回答・送信していただくものです。来院前に送っていただくことで待ち時間を短縮でき、クリニックの混雑を緩和。新型コロナウイルス禍での通院の懸念を解消し、「来院しやすいクリニック」をサポートすると注目されています。
クリニックに合わせた問診内容で、問診の質を熟練の看護師レベルに向上
Web問診は、クリニックの混雑緩和サポートだけでなく、質の高い問診が実施できることが大きなメリットです。
Web問診システムには想定される疾病のデータベースが搭載され、回答に応じて「この症状の人に聞くべき適切な質問」を重ねていきます。たとえば内科クリニックの場合、Q1で「一番気になる症状」を質問し、「風邪の症状」という回答が得られた場合、Q2で「鼻・喉・せき、どの症状が重いか」という質問内容になり、「下痢の症状」という回答には「血便の有無」「思い当たる食べ物」「最近の渡航歴」などの質問をしていきます。そうして症状を的確な遷移により掘り下げていくことで、ベテランの看護師による予備問診と同じくらい高度なレベルの問診が、来院前に行われることになるのです。もちろん、内科以外の診療科目や予防接種などの問診にも対応しています。
ベテランのドクターほど患者さまの情報を得るために時間をかけて話を聞きますが、事前にオンラインで質の高い問診が行われていることで、ドクターは患者さまの状態をより的確に把握し、その後の診察をより掘り下げたものにできます。患者さまへの説明にも時間を費やせるなど、患者満足度のアップにも期待できます。
スマートフォンでのWeb問診イメージ
※患者さまの回答に応じて次の質問内容が自動的に表示されます
※それぞれのサービスごとに、問診の構造や診断推論エンジン搭載の有無は異なります
電子カルテとの連携により、医療事務スタッフの業務負担を改善。
Web問診のもうひとつの大きなメリットは、電子カルテとの連携です。従来の手書きの問診票の場合、医療事務スタッフが電子カルテに入力する必要がありましたが、Web問診だと患者さまの入力されたデータがそのまま反映されます。その結果、医療事務スタッフによる入力作業による業務負担が軽減され、働き方改革にもつながることが期待されます。
メディアコンテンツファクトリーの「SymView」は、医学知識が豊富な医師や看護師にしかできなかった高度な予備問診を簡易に実現する、クラウド型WEB問診システム。
全国 400件以上のクリニックで採用され、導入シェアNo.1。2020年度グッドデザイン賞を受賞。
メルプの「WEB問診」も医師との共同開発。すべての診療科に対応し、クリニック独自の問診項目に合わせてカスタマイズも可能。多言語対応など使い勝手にもさまざまな工夫がされています。
診療時間の短縮化により患者さまが避けたい待合室の「密」を軽減し、同時にドクターがめざす「診療の質の向上」をサポートするWeb問診。今後のクリニック経営に欠かせないものになりそうです。